平戸の秋の七草「ススキ」

今日紹介するのは「ススキ」です。

susuki2
susuki1
susuki3

だれもが知っているススキ。
花札でも月とススキが一緒に描かれているように、秋の月見のお供えとして欠かせないものです。
中秋の名月(十五夜)には収穫物と一緒にお供えするのですが、月の神様を招く依り代(よりしろ)として供えられます。本来、月の神様の依り代は稲穂ですが、稲の収穫前なので、ススキを稲穂に見立てているのだそうです。ススキのお供えには収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味があるということです。

万葉集では「尾花」として歌われています。イネ科の多年草で日当たりの良い草原、荒地、道路法面などに生育します。
全国に分布し、秋の七草の中では最も一般的な植物です。
平戸の川内峠には美しいススキ草原が一面に広がっていて、これは定期的に草刈、火入れが行われることで維持されています。

平戸の川内峠は長崎県内でも最大規模の草原で、毎年春の到来とともに伝統的に野焼きが行われています。この野焼きは川内峠の草原の維持のために実施されているのですが、地元の方々、消防団の皆さん、平戸警察署や消防署など多数の人たちの協力により行われているのです。

2014-09-24 | Posted in 平戸歳時記Comments Closed 

関連記事