平戸島にしかない「イトラッキョウ」

itorakkyo5

今回はイトラッキョウを紹介します。
日当たりの良い岩場に生えるユリ科の多年草。

なんと世界中で平戸島の南部にしか生育しません。

全体的にラッキョウを小型にしたような姿形ですが、はるかに上品さを感じさせ高山植物の雰囲気があります。

かつてこの植物は一部の研究者やマニアにしか知られていない幻の植物でした。

それが1975年、植物写真界の大御所、富成忠夫氏が代表作とされる著作の中でこのイトラッキョウのことを「夢見るような雰囲気の花」と紹介したことで一躍その名が全国に知られるようになりました。
今日では花の時期になると九州だけでなく関西、関東方面からも多くの植物愛好家がこのイトラッキョウを目的に訪れます。
また、この時期平戸を訪れることでチョウセンノギクやシマシャジンなど平戸ならではの植物を愛でることができます。
平戸観光に貢献する植物の代表と言えるでしょう。

itorakkyo1
itorakkyo2
itorakkyo3
itorakkyo4

2014-10-20 | Posted in 平戸歳時記Comments Closed 

関連記事