夏の花「ハマオモト」
秋の七草をお伝えすることにしていますが、実は若干地味系です。
なので、夏ももうおしまいですが、過ぎゆく夏を惜しみながら、夏の植物をいくつかご紹介します。
今回は「ハマオモト」(ヒガンバナ科の多年草)です。
「ハマオモト」は、別名「ハマユウ(浜木綿)」といい、暖かい地域の海岸近くに生育します。
県内では壱岐が北限で対馬には分布しません。
夏、純白の大きな美しい花を咲かせます。
純白のハマオモトの花は、真夏の青い海と青い空がよく似合います。
ハマオモトの花言葉は、「どこか遠くへ」、「汚れがない」とのこと。
可憐で繊細なハマオモトが海岸線から、遙かに広がる青い海をのぞみながら風に揺れる姿はまるで「どこか遠くへ」と想う気持ちを表しているような気がします。
対馬を除く県内各地で見ることができますが、最大の群落は平戸の生月にあります。
写真は、生月最北端にある大バエ灯台下の海岸で撮影したものです。
この写真でもわかるようにこの群落は見事です。
(実は夏の暑い盛りに100m近くを上り下りして撮影した貴重な写真です)
2014-09-11 | Posted in 平戸歳時記 | Comments Closed