豊かな自然を守る
平戸は、中世から近世にかけての海外との交流の華やかな歴史にスポットライトがあたる西洋貿易港の城下町のイメージが強いのですが、実は海と山がもたらす貴重な自然資源の宝庫の地域なのです。
平戸地域は、西海国立公園の中にあり、九州本土において、雲仙天草地域、阿蘇くじゅう地域、霧島地域とならび平戸九十九島地域が国立公園に指定されています。
他の区域が火山を中心とした山地部の国立公園であるのに対して、西海国立公園は島々と海域が対象となっています。
西海国立公園は、九十九島地域、平戸・生月地域、五島列島地域の3つの地域によって構成されており、この平戸・生月地域で代表的な自然としては、
大草原が広がり、頂上からは辺りの海や島が一望できる絶景の「川内峠」、
平戸瀬戸に浮かぶアコウ等の原生林に覆われた小さな無人島の「黒子島」、
生月島西岸にありみごとな柱状節理が見られる「塩俵断崖」
などがあります。
そのほかにも長崎県で初めて国の重要文化的景観に選定された平戸島西部の棚田群(春日の棚田)や農漁村風景などとても多くの自然資源の恵みがあります。
そして、当然のことながら、周囲を取り巻く豊かな海。そして海にすむ魚介類をはじめとする多様な海洋生物。
これらの豊かな自然を守るため、肥後測量設計は環境調査事業を行っています。
環境影響評価、環境調査事業は、公共工事が大気、水、土壌及び生物等の自然環境を地域の自然的社会条件に応じて体系的に保全することを目的として実施されています。
近年、環境影響評価法が見直され、それまで大規模事業にしか事業化されなかった環境影響評価が、規模が小さくても適用されるように法改正されました。
特に国立公園に影響を及ぼす事業が対象になり、西海国立公園内にある平戸・生月地域にとって、環境保護の面で積極的に取り組むことが可能となっています。